インパクトある水攻め饅頭の「清鏡庵」
2021年 06月 08日
特派員ブログのネタを探すときは
自分が訪れた中で印象深かったところを
季節に合わせて選ぶのですが
過去写真を元にして
その地域にまつわる面白い新たなネタがないかと
地元紙や資料を探し、あらかたの目鼻を付けて
再度、その地を訪れます。♪
普段は四季折々の花がお目当てで通い続けている場所ですが
その地域を紹介するという切り口になると
このブログの中では触れない歴史や地理的なことが
必然的に含まれてきます。
車を置いて付近を散策するつもりだったのが
麓のお墓を清掃する人が目に留まり
お声をかけさせてもらったら
地元の方で、ガイドブックには載っていない
神社や城址ゆかりの和菓子屋さんのことなど
饒舌に喋ってくださいました。♪
こんな地元ネタを頼りに歩いていると
ビックリするような出会いがあったりします。
地元の方には”御崎さま”と慕われている神社が
実は高松城址の東正面に当たり
秀吉の家臣、堀尾茂助の陣跡だったり
見過ごしていた町の古びた和菓子屋さんに(失礼)
水攻め饅頭が売っていると聞いてお邪魔します。
”水攻め”のため12日間の短期間で堤防を築いた時に
秀吉が職人たちを鼓舞するために配った饅頭が元祖なのか?と
考えながら清鏡庵(せいきょうあん)さんの店内を見渡します。
懐かしいものでした。
blogに取り上げたいので写真をお願いしたら
「え?こんな店内を?」と困惑され
奥から出てこられたのが二代目の御主人でした。
お話を聞くと70年もの歴史を持つ老舗です。
緊急事態宣言のおかげで公園内の資料館がお休みだったので
私も一冊買い求めましたら
とっても喜んでくださいました。
”歴史の基本的なことはわかっているでしょ”
が前提で地図や地籍図が多く
地理的なことがよくわかる内容でした。
聞かなかったけど、店名の「清鏡」は
宗治の法名「高松院殿清鏡宗心大居士」から
取っているのでしょうね。
たぶん!
下が「宗治まんじゅう」で黒と白あんがありました。
どちらもひとつ89円です。
「水攻めまんじゅう」は、こしあんを薄皮で包んだ
岡山の大手饅頭に似ていますが
私はこちらの方があっさりしていて
くちどけも良く好みでしたが
夫は大手饅頭のほうがいいと意見は分かれました~。
大手饅頭のように1週間の賞味期限があるのに対して
こちらは2日間と言われたので
保存料は一切入っていないと思います。
庚申山といい毛利側の吉川元春の陣のあった場所でした。
この山に登ったら
備中高松城の方角は丸見えでした。
元春が援軍としてやって来た時には
高松城は既に水の中で、なすすべがなかったとか。
左は昨年末に幽霊の正体を見たくて
足しげく通った矢喰神社じゃないですか~。
(2021.6.6)
☆.。:*・★.。:*・☆.。:*☆.。:*・★.。:*☆.。:*・
清鏡庵の御主人は
先代の話しの時に何もおっしゃられなかったけけど
帰ってから補足事項を調べていたら
清鏡庵の先代とは備中高松城水攻め研究の第一人者ともいえる
故林信男氏でありました!
私の買った冊子も
林氏と日本城郭史学会の池田昌一氏との共著でした。
清水宗治公自刃之跡に建つ「妙玄寺」とごうやぶ遺跡
を更新しました。
「地球の歩き方」特派員ブログも
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またまた特派員のほうで長居していましたよ。
mamiさんが貼ってくれtるマップをズームしながらね。
「ローカル路線バスの旅Z」見ましたか?
残念ながら、今回は札幌での放送がなかったので、
昨日からネットで見ています(今もw)
それで、岡山・後楽園から山口・錦帯橋へ行くバス旅。
いろんなバス停が出てきて。。。
話は長くなるので、これはまた次回にね(@^^)/
ちゃんと調べてアップしているmamiさん、素晴らしいです。
地球の方のアヤメのアップ、美しいですね。ハッとさせられました。
取材先で思わぬ出会いって、ほんとうによくありますよね。
水攻め饅頭、昭和レトロな雰囲気のお店、いいですね~
こういう地元の銘菓はぜひこれから先も続いていってほしいですよね。
紫陽花の記事、うちの紫陽花はブルーばかりなので、やわらかなピンク色に癒されました。
こちらはまだ、これから咲いていきます。
特派員ブログも見ていただきありがとうございます。
コロナ禍で以前よりも特派員が減っていますが
どの県の方も読みごたえのある記事をアップされているでしょう。
前回、札幌に行った時は札幌特派員の方の記事を読みまくりました。
どの特派員記事も魅力的ですが中でも
山梨県北杜特派員の方の記事はおすすめですよ。
八ヶ岳や南アルプス連峰の魅力がいっぱいで
岡山ではまずお目にかかれない風景がモニターいっぱいに広がってきます。
「ローカル路線バスの旅Z」は夫が見ていました。
私が帰った時にはもう山口の終わりの方でした。(;^_^A
歴史を扱うのは難しいですよね。
水攻めも何処まで書くかに苦労しました。
主従関係が崩れ、隙あらば主君や仲間を裏切って成り上がっていく戦国時代の中で
あそこまで主君を立て、家臣を守った人物っていないんじゃないでしょうか?
主君の毛利も元々使えていた城主を裏切り、
宇喜多氏も元々は毛利の家臣だったのに秀吉に取り込まれて寝返ったし
清水宗治のところにも秀吉の使者が来て寝返らないかという条件を出したそうです。
購入した冊子も専門的なことが多く地球の歩き方ネタにはマニアック過ぎましたが
歴史と地理と地質学のお勉強のできたレポでした。(#^.^#)
清鏡庵さんは教えてもらっていなかったら絶対に訪れていなかったと思います。
賞味期限が当日というので遠方へのお土産にできなくて残念ですが
備中高松城址に来たらぜひ蓮や杜若、召し上がって頂きたいお饅頭です。♡
紫陽花は年によって色が変わるのが面白いですね。
さえさんの住む北杜市は7月が過ぎても咲いているのでしょうね。